No,2 中国人権侵害の問題と道院の「雛形」

前回と同じく、大神のもたらす「雛形」についての続編であります。1993年に江沢民が中国国家主席に就任してから後、今日の習近平の中国独裁政権に至るまでに中国共産党の大きな収入源の一つとして確立したものがある。それは人体臓器販売の国際的闇ルートの確立である。中国共産党は国境という概念をもっておらず、チベットを侵略し、江沢民の政権時代から今日に至るまで国内の特定宗教団体や少数民族、新疆ウイグルなどを弾圧し、強制連行して強制収容所に送り込んでいる。そして、これらの民族の臓器を取り出して世界に販売していて、国家ぐるみで行われているその闇ルートの構造が人道的観点からも世界の至る所から発覚した。新疆ウイグルと言えば、嘗て出口王仁三郎が入蒙して神業を行った所でもあるが、現在、中国共産党はここに数百万人を収容可能な大規模強制収容所を新たに建設中であることも報道されている。
 
これが近年になって世界中から指摘非難されている「中国の人権問題」である。何と現代の今の時代に、まさに残虐極まるナチスホロコーストが今日でも行われているのである。ネットの情報を総合してみると、中国共産党に連れ去られた婦女子は凡そ140万人、虐殺された幼児は650万人、男子は700万人とかで正確な数は把握できない程多いという。これはナチスユダヤ人虐殺の被害者をはるかに上回るものである。このあたりは殆ど日本では報道されないが、検索すれば、信頼性の高い世界的人権保護活動団体の発表が多く、いかに多くの人命が中国共産党によって失われているかが分かるだろう。この世界規模での臓器売買で中国共産党は年間で三兆円にのぼる収益があるというのである。
 
大本開祖曰く「世界の型を大本にうつしてみせるぞよ」とあるのは大本信者なら誰でも知っていることだろうが、現況の大本に、この中国の人権問題に相当する事象があるかどうかは詳しくは解らないが、こんな猛烈な事象に相当する事が生じているのならば、それなりきに表に噂は聞こえてくるだろうが。しかし、それらしきものは特に耳に入って来ていない。しかし、道院側にはこれに適合するであろうと思われる事象、雛形が存在してはいる。勿論、これは神示上の教義を踏まえて考察しての推定的な話なのであるが、これも日本紅卍字会・東京総院が作り出している事象と一致する事態があるのである。
 
この説明には、まず道院と老祖弟子の関係を多少なりとも説明しなくてはならない。道院は至聖先天老祖が「宇宙の最高学府」と命名した学院であるが、ここに入学(道院では求修という)する者の大きな目的の一つには仏教や密教でいう「解脱」が含まれている。「解脱」とは輪廻転生のサイクルから永遠に抜け出し、涅槃寂静の世界に入ることである。そして「解脱」をする為には何を必要とするか、ということを最高指導神霊と接霊して実習と勉強で悟っていくというものである。又、この「解脱」の意味は密教などでいう「即身成仏」、今世で生きたままの「仏陀」になることを目的としているのである。
 
しかし、この道院に入るには「三世の善縁」という運命的、天命的要素を必要とする。この「三世の善縁」とは長い輪廻転生の最中に三世に渡る仏縁、神縁をもった人間であり、この「三世の善縁」を得られた者だけが道院にめぐり会うことができる。この言葉の裏側にあるのが「縁無き衆生は救い難し」であるのだが、道院の達磨佛の訓示によると「永劫の輪廻転生中に、この道院に辿り着けて解脱の機会を得られるのは一回のみ、よって今回の縁を無駄にしてはならない」とある。又、「人間が輪廻転生の輪から出れないでいると、生中に何かの弾みで大罪を犯したりすることになれば地獄へ堕ち込んだりしてしまって永遠の安息を得るに至らない」とある。
 
ここで一つ注意をしておきたいことがあるのだが、「霊界物語」中にも「魂、精霊は永遠に生き続ける」と度々出ているが、これには二つの意味がある。一つは人間は死んでもまた輪廻転生の法則によって来世を得るが、極悪重大犯罪を犯してしまった人間はどうなるのかと言えば、道院訓によると最悪は「砕霊」といって地獄の業火に焼かれて分解されて自然界にその精霊は木草昆虫の類に還されてしまう。そして、その者の精霊、魂はその様な形になって、まだ永遠に存続するという意味が二つ目がある。つまり、言葉の上ではこの二つは同様に言い表されているわけである。
 
道院の修行は簡単にいうと「訓研(神示の研鑽)」「坐研(先天坐法という道院独自の禅法)」「経研(経文の誦唱)」の三つがあり、至聖先天老祖の教えではこの三つの要素がバランス良く修行されなければ上乗に到ることはできない、としている。そして更に加えるに自他、世間への「積徳行・奉仕行」が必要になるのである。
 
さて、ここで再び前回の話の、日本紅卍字会・東京総院とワールドメイトの関係を取り上げなければならない。日本紅卍字会・東京総院には毎月数百名に及ぶ集団求修者が入って来ており、その入会費は多額である。それは別にしても、このワールドメイトから道院側に入って来て、老祖弟子となって者達は普段どうしているのだろうか、という疑問がある。ではこのワールドメイトの弟子等は先に挙げた三つの修行を行っているかといえば、私がワールドメイトの会員に直接訊いてみた処、修坐というものを行う習慣はない、そういう事は知らない、とか全く話が噛み合わないのである。深見東州氏は自らの命令でワールドメイトの会員らに道院への出入りを禁止しているのである。この理由については深見氏なりの理由がある様であるが、ワールドメイト会員らの告発文、多数のネットへ書き込みのどれを見ても不可解であり、院則に伴っておらず、自分の商売ネタ素へは自らの会員を近づけさせない配慮がされていて、道院では1~2万円で買える経本もワールドメイト内では36万円という高額で購入させたり、道院側の神示を恰も自らの霊感に基づく様な発言として受け売りをしていたりと不条理極まりなく、結局は道院神咒を使う為だけの集団求修であり、全く道院を商売ネタとしているのである。
 
結論としては、ワールドメイト側に存在する道院会員=老祖弟子は道院の必須項目である修坐修行もせずに日々を送っており、極論すれば、彼らは「解脱」の唯一の機会を逃しているばかりでなく、道院天界側から見れば天則違反者の集団なのであることは間違えない。今、ここで昔のまともだった頃の昔の台湾道院の訓示を思い出した。「欠坐三回で道鐘一回を鳴らす。三回道鐘を鳴らされた者は院則(正しくは道院網則という)により除籍とする」という訓示がある。道院では定められた坐法(院内一般には修坐と呼ばれる)は特別の事情がない限りは毎日必ず行うという、老祖との約束、規則があり、三回修坐を欠かした者には鐘を鳴らして戒めるというもので、つまり九回欠坐をした者は除名されるという神示があった。つまり、厳しく裁定されれば、ワールドメイト側の弟子等は九日単位で次々と霊的に天界よりの除籍処分となってしまっている計算になる。そして、彼等は道院教義から考えれば、輪廻転生解脱への切符を日々各々本人達の知らないうちに破棄されていっていることになる。これを天界から見れば、本来はやがては来る予定の手筈を講じているはずの者達がどんどんと死んでいっている、ということになるのではなかろうか。この責任を深見東州と日本紅卍字会・東京総院の役員らはどの様に取るのだろうか。勿論、道院側の資金を支えていることもあり、多少なりとも情状酌量の余地はあるのだろうが、天界の規則は本来大変厳しいものであることは道院訓や霊界物語を見ても明かであろう。
 
ここで最初の中国の人権問題と雛形の話に戻りたい。考え過ぎだと言われそうだが、事実、1993年に江沢民が中国国家主席に就任して様々な政治を行い始めた丁度この頃には、ワールドメイトは日本紅卍字会・東京総院に既に関わっていてそのストーリーは妙に符合するのだが。それとも大本開祖の言う世界の縮図はこういう中国の人権問題の様な事象に限っては雛形は出さないのだろうかという疑問が生じる。
 
確か平成に入ってからすぐだったかと記憶しているが、まだ香港・宗母総で正統フーチが行われていた時に天界からの警告的訓示があった。それは「現在の道慈(道院や大本の活動のことで真意は神霊的好循環をしている状態を指す)は絶滅寸前である」というものだった。それから二十五年以上も時間を経た現在、嘗ての軌道から大きく外れて衰退していることは体感として明白なのである。現在、我国内に稼動している道院は東京総院と埼玉道院の二ヶ所だけである。僅かに「院の道体」を保っているのは埼玉道院だけで、ここも風前の灯である。
 
現況、日本紅卍字会・東京総会はワールドメイトなしには運営することは資金的にできない。日本紅卍字会・東京総院はワールドメイトに「軒先貸して母屋を取られる」ということになり、この現実的資金繰りと霊的悪循環からはもうそう簡単には抜け出せないだろう。今後、日本紅卍字会・東京総院にこれから入会しようとする者はこの様な雛形を生じ続けている最中であること、余程の志をもって臨まなければ結果は出せないであろう。